再発を繰り返す脂肪肉腫、プレシジョン免疫療法のみで再発予防を実現
脂肪肉腫 56歳 女性
手術、陽子線治療を行っても再発を繰り返していた脂肪肉腫の患者さまです。
抗がん剤治療は拒否されたため、プレシジョン免疫療法のみで治療することになりました。その後は再発することもなく、現在も元気に当院に通院されています。
診断名:脂肪肉腫再発(脱分化型)
主治医(紹介者):K大学整形外科
経過:
20XX年7月:左大腿部の脂肪肉腫の診断にて手術
20XX+2年7月:再発にて手術(広範切除術)
20XX+2年7月:同部位に対して陽子線治療(70.4Gy/32Fr)
20XX+5年9月:再再発にて手術(広範切除術)。坐骨神経隣接部が断端陽性であったが、これ以上放射線治療はできないこと、再発を繰り返していることから抗がん剤を勧められたがご本人さまは拒否。家族がこれ以上のがんの悪化を防ぐために、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を受けることになった。
20XX+5年12月:プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)をスタート。その後は再発は一度もなく、経過も良好のため、8回以降の治療は6ヶ月に1回のペースとなった。
主治医コメント:
抗がん剤拒否例で、標準治療は何もせず、再発もしてないので、主治医の見解としては、プレシジョン免疫療法による効果と考えます。
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱