平滑筋肉腫ステージ4、数ヶ月に1回ペースで出現してきた再発がピタッと止まる
平滑筋肉腫 67歳 女性
プレシジョン免疫療法+低用量の化学療法を開始し、肺転移の進行の停止、数ヶ月に1回ペースで新たに出現してきた再発転移を抑えることができた症例です。
診断名:平滑筋肉腫 ステージⅣ
既往歴;悪性リンパ腫、乳がん
主治医(紹介者):T大学医科学研究所病院教授
経過:
20XX年4月:定期健診で腹部の腫瘍を指摘され、手術をしたところ平滑筋肉種と診断。
20XX+2年10月:右上腕骨病的骨折。精査したところ平滑筋肉種の再発転移と診断。摘出術施行。
20XX+3年9月:平滑筋肉種の後腹膜再発転移を診断され、2005年1月12日に摘出術施行。
20XX+4年:同年1月27日新たに左第11肋骨、肝臓及び肺に平滑筋肉種の再発転移を指摘。4月6日に左第11肋骨転移性骨腫瘍摘出術、6月3日に肝臓の部分切除(6箇所)施行、また左副腎に転移も認めていたため左副腎も同時に摘出となった。
20XX+4年7月:T大学医科学研究所病院教授からプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を目的に当クリニックを紹介される。同年8月30日にプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を2週に1回のペースで開始。5回(1セット)を行った。
本療法により、数ヶ月に1度のペースで出ていた平滑筋肉種の転移病変が抑制された。また、同年9月から、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)に併用する形で低用量化学療法を同大学附属病院で開始。
【患者様の状態】
プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)開始した後、初診時には一人で来院するのが困難な状況であったが、一人で外出することがまったく問題なくなるまでに改善した。同療法終了後も大学病院で、低用量化学療法を継続されているが、平滑筋肉種の進行及び再発はコントロールされており、日常生活には何の支障もなく、外来でされている。
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱