再発を繰り返す脳原発の悪性リンパ腫。放射線治療及びプレシジョン免疫療法で良好に経過中

悪性リンパ腫 41歳 女性

脳原発の悪性リンパ腫の患者さまです。手術後1ヵ月で再発をしたため、抗がん剤および放射線治療を開始。さらなる再発を予防するためプレシジョン免疫療法を受けることにしました。5年後に再々発をしたが、プレシジョン免疫療法を再開し、現在は良好な経過をたどっています。

診断名:脳腫瘍(脳原発の悪性リンパ腫)

経過:
頭痛により発覚した脳原発の悪性リンパ腫で、2011年12月に手術をしました。直後に同部位に再発(2012年1月)を認めたため、抗がん剤治療を行いましたが効果なく、放射線治療に切り替えました。放射線治療で腫瘍は縮小し、さらなる再発予防目的にプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始しました。その後、経過は良好のため免疫療法も終了し、経過観察していましたが、5年後に再々発をしたため、放射線治療及びプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を再開。現在は、再々々発もなく良好な経過をたどっています。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱