トリプルネガティブ乳がんステージ4、術後4年間再発なし

乳がん 46歳 女性

トリプルネガティブ乳がんステージⅣの患者さまです。手術、放射線治療、化学療法を行いましたが、肺転移が出現したため、プレシジョン免疫療法を開始することになりました。肺転移に対しては手術で切除。以降はプレシジョン免疫療法のみで経過観察していますが、再発はなく今もお元気に過ごされています。

診断名:乳がん(トリプルネガティブ)術後、肺転移(ステージⅣ)

経過:
2013年6月:乳がん(トリプルネガティブ)と診断。術前化学療法(FEC)を4回実施。
2014年1月:乳房全摘術、腋窩リンパ節郭清。術後抗がん剤(FEC)2回+放射線治療。
2014年11月:CTにて肺転移が出現。
2015年1月:プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン)開始。
2015年2月:左上葉切除術施行。術後の病理にて乳がんの肺転移と診断。術後は抗がん剤を使用せずに、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン)のみでフォローアップ。
2019年9月:再発なく経過観察中。

免疫反応:
プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン)の投与部位の反応は強く、100mm大の発赤。がんに対する免疫反応が強く出ていることが示唆されました。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱