乳がんステージ4、皮膚転移が消失
乳がん 61歳 女性
乳がん術後、PETで肝転移・皮膚転移・リンパ節転移が見つかった患者さまです。プレシジョン免疫療法で皮膚転移が消失しました。
診断名:乳がん術後、肝転移、皮膚転移、リンパ節転移
経過:
乳がんに対して手術および抗がん剤(パクリタキセル)を開始し、その後にアリミデックスを内服していました。3年弱経ってPET-CTを取ったところ肝転移・皮膚転移・リンパ節転移を認めたため、抗がん剤を再開。それに加えてプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始しました。
その後変更した抗がん剤で骨髄抑制が強く出たため中止。それから樹状細胞ワクチンを皮膚転移部位に局注したところ、転移巣がきれいに消失しました。
画像:樹状細胞ワクチンを局所に投与(2回施行)
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱