乳がんステージ4、抗がん剤+プレシジョン免疫療法で腫瘍マーカーの低下と、多発肺転移の消失

乳がん 60歳 女性

乳がん術後に、肺転移、肝転移、骨転移を認めたため、抗がん剤+プレシジョン免疫療法を開始。その後、腫瘍マーカーの低下と、多発肺転移の消失、他の転移部位の縮小を認めました。

診断名:乳がん術後、肝転移、骨転移(右第二肋骨)

経過:
乳がん術後に、抗がん剤、放射線療法を受けていましたが、肺、肝、骨転移が見つかりました。新たな抗がん剤+ホルモン療法を開始するも副作用のため中止。抗がん剤をさらに変更し、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始しました。

腫瘍マーカー:CEA(正常値:0.1~5.0ng/mL)、CA15-3(正常値31.3以下 U/mL)
が治療開始に伴い低下。

画像:多発肺転移の縮小・消失、他の転移部位の縮小、進行の停止といった所見がありました。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱