ステージ3の大腸がん、手術後に抗がん剤とプレシジョン免疫療法で6年間再発なし

S状結腸がん 57歳 男性

ステージⅢの大腸がん。手術後に抗がん剤と同時にプレシジョン免疫療法を開始。抗がん剤終了後も再発なく、術後6年間再発なく、長期生存が得られている患者さまです。

診断名:S状結腸がん ステージⅢa

経過:
リンパ節転移のあるS状結腸がんで、ステージⅢaと診断されました。手術を行った後、プレシジョンクリニックを受診され、樹状細胞ワクチン療法を開始。
同時に抗がん剤治療(ゼローダ+アバスチン)も開始されました。
その後アバスチンでアレルギーが出現したため同薬剤は中止。ゼローダのみ継続して約8か月内服後に終了。
ゼローダ終了後も、CTや大腸カメラで異常がなく、腫瘍マーカーも正常範囲内で経過されています。
樹状細胞ワクチン療法1クール終了後も、3か月おきにワクチンを追加で投与。お仕事も通常通り復帰されており、お仕事帰りにワクチン投与に来られています。
樹状細胞ワクチン投与後はいつも良好な免疫反応が見られています。これは体内にがんと戦うキラーT細胞が増えている証拠といえます。手術後から約6年以上、長期で良好な経過をたどられており、完治といって良い症例です。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱