上行結腸がん肝転移再発後、プレシジョン免疫療法のみで予防

大腸がん 63歳 女性

大腸がん術後一年以内の再発で再手術をされた患者さまです。抗がん剤治療は拒否され、再々発の予防目的でプレシジョン免疫療法を受けられました。現在、6年経過をしましたが再々発もなく、良好な経過をたどっています。

診断名:上行結腸がん、肝転移 ステージⅣ

経過:
2013年7月:上記診断にて手術。術後は抗がん剤を内服。
2014年3月:CTにて再発肝転移が見つかる。
2014年4月:肝切除術施行。術後は抗がん剤を拒否。
2014年11月:再々発予防目的で、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を実施。その後も再発を認めず。
2019年6月:7月で6年が経過するが、無再発で仕事も前と変わらず行っており、経過良好。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱