肺がんステージ4に対する放射線療法+プレシジョン免疫療法で右肺がん原発部位の消失
肺がん 48歳 女性
肺がんステージⅣの患者さま。放射線治療+プレシジョン免疫療法で右肺がん原発部位が消失しました。
診断名:肺がん(右下葉の肺腺がん)、脳転移、骨転移(Th2,左恥骨)
経過:
左目の複視、頭痛、嘔気があり、頭部CTを行ったところ肺がんの脳転移を認め、手術をすることになりました。
原発については、右下葉に肺がんを認め、「原発肺腺がん、脳転移、骨転移(第二胸椎椎体、左恥骨)」と診断されました。
某大学病院放射線科にて放射線治療後、患者さまのご希望により、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法(局所))を行うことになりました。
画像:
肺がんの原発巣は縮小(PR)。術前に認められた右肺の小結節は消失(CR)しました。一方、骨の転移巣については進行(PD)していました。
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱