脳腫瘍(悪性神経膠腫)、プレシジョン免疫療法開始後に進行停止
脳腫瘍 42歳 男性
脳腫瘍(悪性神経膠腫)の診断で手術を行うも、腫瘍は取り切れなかったため、術後に放射線+抗がん剤を受けることになりました。その後も腫瘍は増大したためプレシジョン免疫療法を併用。開始後、腫瘍の進行は停止し、現在も良好な経過を辿っています。
診断名:脳腫瘍(悪性神経膠腫)
病理診断:Glioblastoma, IDH wild type, WHO gradeⅣ, MIB1 20%, p53 5%
経過:
脳腫瘍(悪性神経膠腫)の診断で手術を行いましたが、切除が困難でほとんど摘出はできず、生検をするのみで閉頭しました。
術後、放射線治療+抗がん剤(テモダール→アバスチン)を開始。5ヵ月後、抗がん剤の効果はなく進行と判定。ご家族の希望でプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を併用するために当院受診となりました。プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の併用開始後、全身状態は良好でMRI上も進行停止を維持されています。
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱