症例

膵臓がん 74歳 女性

ステージⅣの膵臓がんが、抗がん剤＋プレシジョン免疫療法で回復。4年間無再発の長期生存が得られました。

診断名：膵頭部がん　ステージⅣ

経過：
血糖値が異常に高くなったため、精密検査をしたところ膵頭部がんと診断されました。当初は早期の膵臓がんの診断で手術を受けましたが、お腹の中は腹膜播種（お腹の中に、がん細胞が散らばった状態）を認め、進行膵臓がんいうことで患部は切除せず閉腹することになりました。その後、抗がん剤治療（ジェムザール）を開始。腫瘍マーカーはCA19-9が1214であったのが178まで低下しました。
進行膵臓がんは、一般的には余命はほぼ一年内ですが、ご家族が10年は頑張って生きさせたいという強い思いで、膵臓がんの実績があるプレシジョンクリニックグループを受診。
プレシジョン免疫療法（樹状細胞ワクチン療法）を抗がん剤とほぼ同時に行うことになりました。その後、抗がん剤はジェムザールからジェムザール＋アブラキサンに変更しながら継続的に投与していますが、約4年の長期生存が得られています。

腫瘍マーカー：CA19-9（正常値：37U/ml以下）が1214と高値でしたが、治療開始後に178にまで改善しました。

治療期間・回数：
樹状細胞ワクチン療法（4ヶ月・7回投与）

費用：
樹状細胞ワクチン療法（約280万円/セット（７回））

副作用・リスク：
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。　
　
樹状細胞ワクチン療法）
成分採血時：めまい、吐き気（迷走神経反射）、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時：培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時：注射部位の発赤、皮疹、発熱