膵臓がんステージ4、腹膜播種が消失
膵臓がん 71歳 男性
膵臓がんステージⅣから抗がん剤+プレシジョン免疫療法で、腹膜播種は消失。根治例になります。
診断名:膵臓がん、腹膜播種、肝転移 ステージⅣ
経過:
胃から腹部にかけて不快感があったため精密検査を受けたところ進行膵臓がんと診断されました。手術適応は無く、抗がん剤治療(ジェムザール+アブラキサン)を開始。主治医からは余命は半年と告げられたこともあり、他の治療を探していたところ、知人からプレシジョンクリニックグループの膵臓がんに対する免疫療法の評判を聞き、受診することになりました。
抗がん治療に加えて、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始。PET/CT画像の所見において膵臓がんは完全に消失しました。
この患者さまの膵臓がんは腹膜播種(お腹の中にがん細胞が散らばった状態)を認めていたため、腹腔鏡下で試験切除術(手術)を実施。腹膜播種が疑われた部分を切除し、病理診断を行ったところ、膵臓がん細胞ではなく、線維化した組織(瘢痕)のみが確認されました。
その後、再発防止を目的として抗がん剤(TS-1)を開始しましたが副作用のため中止、現在はプレシジョン免疫療法だけで、良好な経過をたどっています。
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱