トリプルネガティブ乳がん(乳癌)に対しては、免疫療法はぜひ検討しておきたい
症例
トリプルネガティブ乳がんは、ホルモン受容体陽性の乳がんよりも免疫療法の効果が高いことが報告されていますが、一般的にトリプルネガティブ乳がんの方が、遺伝子異常数が多いため、免疫療法の効果も他の乳がんに比べて高いことが考えられます。
実際にそれを裏付ける報告がございます。
トリプルネガティブ乳がん(乳癌)に対しては、免疫療法をぜひ検討したい。
当グループの症例においても、トリプルネガティブ乳がんの患者さまでよい経過の患者さまがいらっしゃいます。
症例4)トリプルネガティブ乳がんの術後12年間再発なく、長期生存が得られた患者さまです
症例5)トリプルネガティブ乳がんステージ4、術後4年間再発なし
免疫チェックポイント阻害剤は、乳癌によって抑え込まれていた、がんと戦うリンパ球を強化する治療ですが、樹状細胞ワクチン療法は、その戦うリンパ球を活性化させ、増やしてあげる治療法です。
この両輪の関係である二つを組み合わせた治療がプレシジョン免疫療法であり、トリプルネガティブ乳がんに対して良い治療選択肢になると考えられます。