細菌とがんの深い関係:新たな治療の可能性を探る

ピロリ菌が、胃癌の主要原因の一つであることは、ご存知だと思います。
最新の研究によると、口腔癌・大腸癌でも、ある種の細菌が、腫瘍細胞・免疫細胞と相互作用し、腫瘍悪化の引き金になっているのではないかと考えられるようになってきました。
驚くことに、脳腫瘍組織内にも、細菌が発見されることがあるようです。
今回の成果は、ある種の抗生剤が、抗がん剤として使える可能性等を示唆しているとのこと。
ただし、細菌によっては、抗がん免疫能を高める‘善玉菌‘も存在するところが、細菌と腫瘍が関係を持っている場合も考えられ、複雑なようです。
次回は、膵臓癌の化学療法への反応性と細菌の関係をレポした論文をご紹介したいと思います。

(以下より引用)
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/042400203/

プレシジョンクリニック名古屋院長
岡崎医師監修